体の仕組み

健康と美肌のための育菌

みさき
みさき
ちょっと、たろーくん外から室内に入ってきて手を洗った?

たろー
たろー
ちょっとくらい大丈夫だよ

みさき
みさき
バイ菌で汚いじゃない!ほら、除菌シートで手を拭いてよ

たろー
たろー
菌だって悪者ばかりじゃないはずだよ。

みさき
みさき
そんなわけないでしょ。菌は汚くていいことなんてないわよ

 

最近では、除菌グッズや殺菌剤などが一般的に売られていることもあり、
軽い潔癖症の人で除菌や殺菌に人一倍こだわる人もいますよね。

そんな嫌われ者の菌ですが、どのような種類がいてどのようなことをしでかすのか?

今日は菌について書きたいと思います。

菌と体

実は私たちの体は菌だらけです。
体のあらゆる部位に菌がいて、私たち体をサポートもしてくれているのです。

ここ数年で話題になった腸内細菌や皮膚の常在菌、口の中の口内細菌など。

腸内細菌はおよそ100兆個、皮膚の常在菌は1兆個も住んでいると言われています。
これが正常で当たり前なのです。

肌の菌を育菌

人間の肌にはおよそ10種類の菌がいます。
異物や病原菌から肌や内臓を守ってくれているのです。

体全体にいる菌

全身にくまなく菌はいて、肌潤いを作ってくれているのが表皮ブドウ球菌です。
この菌がいて、肌で増えてくれないと肌のトラブルが起きます。

ライバルの黄色ブドウ球菌は、表皮ブドウ球菌が少なくなった隙を見て
増えるチャンスを伺っているのです。

黄色ブドウ球菌が増えると、傷口で繁殖して化膿させたり、肌の潤いがなくなり
カサカサに乾燥してしまいます。

この他に、肌の潤いを作ってくれるけど、増えすぎるとニキビの原因となる
アクネ菌などもいます。

顔や背中にいる菌

肌表面で皮脂腺や汗腺が特に多い顔や背中には、皮脂や汗が大好きなニキビダニ、
棒のような形の酵母菌マラセチアなどが住んでいて、ニキビのような発疹の
原因となります。

肛門近くにいる菌

全身の肌表面の中で、一番危険な菌がいるのがこの肛門付近の菌です。
肛門付近には、腸内細菌100兆個の菌の仲間がいるのです。

うんちやおならに身を隠し、肛門から出てくるのです。

うんちには、1g辺り1,000億個以上
おならには、ビフィズス菌やラクトバチルス菌など

悪さをしない菌と食中毒の原因にもなる大腸菌やO-157がいることもあるのです。

たろー
たろー
まさか、オナラにも菌がいることがあるなんて・・・

手の菌

手は、肛門の次に悪さをする菌が多い場所です。
というのも、トイレに行ってズボンやパンツの上げ下げ、拭くのは手です。

常に肛門近くにいる菌がつく機会が多いのです。
そして、手で触るものすべてにその菌がつくリスクがあるのです。

みさき
みさき
ほら、やっぱり手洗いは大切じゃない

鼻や耳、髪にいる菌

意外と菌が多いのがこの部位です。
特に女性は髪を触ることも多いと思いますが、手についてる菌が髪にも
つくことになります。さらに、髪の毛のフケには黄色ブドウ球菌が繁殖しやすいです。

耳や鼻にピアスをつけている人は、そのピアスの穴にも黄色ブドウ球菌が多いです。

足にいる菌

足の裏は1日でコップ1杯ほどの汗をかくと言われています。
さらに、靴の中は蒸されて温かく、湿度も高くなるため角質層も剥がれやすいです。

菌の大好物

  • 温かさ
  • 栄養となる角質層

 

菌の繁殖しやすい条件が揃っていますよね。

そのため、足では約1億個の菌が繁殖しているのです。

  • バシラス菌
  • ミクロコッカス菌
  • 黄色ブドウ球菌
  • コリネバクテリウム菌

など

足特有の嫌なニオイは、これらが原因となりニオイの元となる脂肪酸を
作り出すのです。

さらに靴や靴下で密閉状態になると、汗に含まれる重炭酸イオンが急増して
悪さをする菌が繁殖しやすいアルカリ性になってしまいます。

体内の菌

体の中は、

  1. 口のなか
  2. 食道
  3. 小腸
  4. 大腸
  5. 肛門

およそ10mに及ぶ一本道です。

この中には、60〜100種類、重さにすると1.5kgもの菌が住んでいるのです。

みさき
みさき
1.5kgも菌がいるの!?

口のなかの菌

最近では、腸内細菌に続いて口内細菌が予防歯科の業界でも話題に
なってきているようです。

口の中には、100億もの菌がいるエリアです。

ただし、唾液には殺菌作用があるので、唾液が出ていれば
病原菌は増殖しすぎることはありません。

就寝中や空腹時で唾液の分泌が減ってくると、虫歯になりやすくなるのです。

虫歯の原因菌であるミュータンス菌は、とても優れており自分のおしっこやウンチで
バリアを作ることができます。
バイオフィルムと呼ばれるバリアで、薬剤などからも身を守っています。

歯周病の原因となるのがジンジバリス菌です。
とんでもない悪臭を作り出し、口臭の原因です。

胃の中の菌

食べる物についている菌を殺菌して、消化するために溶かす作用のある
胃酸にも負けることがなく、生きていられるのがピロリ菌です。

胃潰瘍や胃ガンの原因とも言われていますが、花粉症を抑制する働きも
あると言われています。

 

腸内細菌

全身の中で一番菌が多いのが、腸です。いわば大型のマンモス団地とでも
いいましょうか。

ここに住む菌は、免疫、消化・吸収、腸の蠕動運動に関わり、人間が健康に
暮らすために欠かせない存在です。

小腸に多いのは、乳酸桿菌や乳酸菌球です。
大腸に多いのが、ご存知だと思いますビフィズス菌ですね。

これら乳酸菌の仲間が、酸性の部室を出して腸内に病原菌が繁殖するのを防ぐのです。

 

腸にいる菌

乳酸桿菌 ラクトバチルス菌

乳酸球菌 エンテロコッカス菌

ビフィズス菌

  • ビフィダム
  • ロンガム
    など

うんちやおならの元になる

  • ウェルシュ菌
  • バクテロイデス菌
  • ユウバクテリウム

下痢、食中毒を引き起こす

  • 大腸菌

普段は物静かだけど、免疫が下がると暴れ出す

  • シトロバクター菌
  • エンテロバクター菌
  • レンサ球菌
  • セラチア菌

膣の菌

消化気管系とは別ですが、女性の膣にも菌がいます。

デーデルライン乳酸桿菌

この乳酸菌の仲間が正しく働いていてくれれば、膣内は賛成に保たれます。

酸性の好きなカビの一種でもあるカンジダ菌や膣炎の元のなるトリコモナス原虫も
住んでいます。

しかし、バランスが保たれていて、過度に増殖しなければ悪さをすることはありません。

 

まとめ

ヒトの体のあらゆる部位には、菌が住んでいます。
その菌達も、常に悪さをする菌はほとんどいません。

たくさんの種類の菌がバランスを保ちながら住んでおり、バランスが保たれている時には
何も悪いことはしません。

生物である限り、全身の菌と共存することが健康である条件の一つなのです。

まだまだ体の菌については研究が進んでいる最中で、
まだ見つかっていない菌や働きがわからない菌などもいます。

しかし、すべての菌がいなくなってしまうと
人は健康ではいられません。

菌のバランスを取り、共存するために菌の喜ぶ生活を心がけましょう。

それが育菌です。