どんな美味しいものでも簡単に手に入り、ちょっと贅沢すれば
気分も味覚も盛り上げてくれる素敵なレストランもカフェもいっぱい。
いまや夜中だろうが、早朝だろうが贅沢しなくとも、お腹が空けば、
スーパーやコンビニエンスストアへ行けばすぐに食べ物が手に入りますよね。
北は北海道から、南は沖縄まで、
通販サイトを使って各地の名産物が簡単に購入できます。
そんな便利さの一方で、身体や心にとって、プレッシャーやストレスで知らず知らずのうちに負担を強いられていることが多々あります。
また、大気汚染や環境ホルモン、残留農薬や食品添加物など、普通に生活しているだけで
避けられないようなものも身の周りにたくさんあります。
一度、いつもの生活習慣や食生活を振り返り、身体のデトックス機能について
考えてみる価値はありそうです。
Contents
そもそも、デトックスとは?
デトックスは、Detoxificationの略です。
私たちの身体に不必要なもの、害を及ぼすもの、老廃物、毒素を排出する機能のことを指します。
今やホッキョクグマの体内からも残留農薬、殺虫剤の成分が検出されているのです。
[pz-linkcard-auto-replace url="https://www.wwf.or.jp/activities/basicinfo/3565.html"]ジャングルの山奥、無人島のような場所で生きていても、
近代都市によって作られ、使われた化学有害物質が影響を及ぼすのです。
さらに現代の環境、食物、ライフスタイルで生活している限り、そのような有害物質から
完全に逃れることは不可能です。
そういった”毒”が、さらに体内で活性酸素を合成してしまい、
身体の“さび”や老廃物が蓄積されていきます。
私たちの身体は、そのたまった毒素を排出するために、多大な働きをしています。
有害物質、毒素のもととは?
そのような毒素のもとは下記のようなものです。
- 有害化学物質(タバコの煙、排気ガスなど)
- 食事で摂取した栄養分から生成される老廃物
- 食品添加物
- 残留農薬などの有害化学物質
- 環境ホルモン(ダイオキシン、界面活性剤など)
- 水銀、鉛、ヒ素などの有害金属
- シャンプー剤、台所洗浄剤、化粧品などの日用品による有害物質
有害物質、毒素が原因になりうる体の不調とは?
人の体に毒素がたまり、身体のデトックス機能が追いつかないと、
下記のような症状が現れてきます。
- 肩こり・冷え症など慢性的な不調
- 頭が重く気分が安定しない
- 腸が疲れていて免疫力が低い
- ダイエットの成果が上がらない
- アレルギー
- 摂取する栄養成分の吸収が悪い
- 肌の再生力が低い、肌の老化
- シミ・シワ・ニキビができる
- ストレスを感じやすくイライラしやすい
上記のような症状は、有害物質以外も原因となることがあります。
そのため、一般的な病院で検査を受けても、有害物質を前提に考えていないため、原因としてはあげられることはなく対処をすることもできないのです。
身体に備わったデトックス機能
私たちの身体や心にはもともと精密なデトックス機能が備わっています。
そのプロセスは、“恒常性”と呼ばれる内部環境を一定の状態に保ちつづけようとする能力によってコントロールされています。
私たちの身体は、食べた物からその栄養素を体に取り込み、余分なものは排泄するという一見とてもシンプルなメカニズムによって成り立っています。
食べた物は身体の中で栄養素となって血液中に吸収されます。
血液は水分や酸素、ホルモン、赤 血球や白血球、血小板などを含み身体のすみずみまで流れ、各器官に栄養素を水、酸素を配り、また各器官からの老廃物をのせて腎臓や肺から尿や呼気として排出(デトックス)されます。
これが身体のデトックス機能です。
そのプロセスの中でも、腸、肝臓は、“解毒”に関してとても重要な働きをしています。
また、体内を巡るリンパ系器官も、血液をきれいにするのに一役かっています。
腸のデトックス機能
身体の中で一番毒素がたまる場所は腸。
悪玉菌が繁殖しすぎると、毒素が増えて、排出機能がうまくいかなくなって
便秘や下痢になり、それがさらに毒素を増やして行くという悪循環に陥ることになります。
悪玉菌は、腸内で腐敗物質を作り出すので、放っておくと癌やポリープ、アトピーなど、
他の病気も引き起こしかねません。
また、新陳代謝も悪くなるので、ダイエットをしても
なかなか痩せない身体になってしまいます。
悪玉菌の繁殖を抑えて、腸内環境をよくすることで、下痢や便秘を解消し、
毒素を身体の外に排出することができます。
そして身体の機能は正常に戻り、新陳代謝もよくなります。
代謝機能が高まれば、脂肪も燃えやすくなります。
身体が毒素を排出する機能の75%が便からの排出。
便秘の解消は、デトックスの第一歩なのです。
肝臓のデトックス機能
解毒の主役は「肝臓」です。
肝臓は毒性物質を無毒化する精密なシステムを持っています。
解毒システムは大きく『第1相解毒』と『第2相解毒』に分けることができます。
第1相解毒では、毒物が排出されやすくするために、
シトクロムP450という物質がはたらき、物質を水溶性に変換します。
そして、第2相解毒で数種類の科学反応が起こり、排出が促進されます。
その反応には、決まった栄養素が必要になってきます。
ただし、この酸化還元反応(第1相解毒)により、毒性が高まることもあるため、
速やかに抱合反応(第2相解毒)を引き起こす必要があります。
反応には、アミノ酸等が補酵素として利用されるため、タンパク質の摂取が重要になります。
リンパのデトックス機能
身体の中のデトックス機能としてリンパの働きも重要です。
リンパの流れをよくすることで、必要以上にたまった老廃物や毒素を心臓近くまで戻し、
血液 と合流させて腎臓から尿として排出します。
同じ姿勢をとり続けたり、身体を動かさず筋肉の動きが鈍くなると
このリンパのデトックス機能が低下します。
リンパのデトックス機能が低下すると老廃物がたまり、疲れやむくみさらには
肥満の原因にもなります。
リンパの流れをよくし、リンパのデトックス機能を高めることは、
身体の中のデトックス機能の中でもとても大切なことです。
そのほか、肺は、呼吸によって老廃物を外に出しています。
また、腎臓がフィルターのように働いて血液を濾過したり、
皮膚の汗腺が排出機能を担ったりしています。
まとめ
いかがでしたか?
普段あまり実感なく過ごしていますが、身体がこのように毒素排出のために
せっせと働いてくれていると思うとありがたく感じますね。
また、今回の記事は口や呼吸から有害物質が入ってきたときのデトックスについて書きましたが、経皮毒といわれるものはまた全く別のものです。
なぜなら人の体の仕組みは、口や呼吸からは悪いものが入ってくることが前提として準備されているためです。
会社や自宅でも、警備システムやセンサーがつけられるのは玄関や窓ですよね?
泥棒や強盗が入ってくる入り口を想定して準備をするのと同じです。
食べ物についた毒物、空気中に含まれる毒物など
もともと悪いものも含んでいる可能性があるため、それらが入ってきてもを察知、探知して出す準備ができています。
しかし、経皮毒や予防接種といったものは本来の前提を超越した侵入経路なのです。
そのため、入ってくるのないところから、入ってきてはいけないものが入ってくるとスムーズに排出することができません。
いわば、テレポーテーションや壁をすり抜けるようなものです。
想定しての準備、対策をしようがないのがわかるでしょうか。
皮膚は排泄器官であり、何かを入れる入り口であってはいけないのです。
経皮毒や予防接種などについてもまた別の記事で書きますね。
次回の記事では、デトックス機能をサポートする食べ物や食生活、生活習慣についてご紹介します。