メディカルハーブ

メディカルハーブの取り入れ方

あなたはメディカルハーブという言葉を聞いたことがあるでしょうか?メディカルハーブは人間の体に備わった自然治癒力を生かして、病気になったときに元の健康な体に戻そうとする療法です。

ハーブや植物と人間の関係は、古代から世界は元より日本でも行われていました。病気の原因を取り除く根治の療法として、心を含めた全体の体の健康を元に戻す原因療法が行われていたのがメディカルハーブなのです。

現在は近代医学が盛んですが、メディカルハーブとの違いについて詳しく見ていきたいと思います。

メディカルハーブと近代医学

メディカルハーブと近代医学の大きな違いは、メディカルハーブは心を含めた体全体を元気な元の体に戻す原因療法です。近代医学は現在症状が出ている箇所を、和らげる対症療法なのです。

メディカルハーブは植物を使いながら、植物の効果効能を組み合わせた非常に多い成分が含まれています。悪い箇所だけでなく心を含めた体全体の底上げを行う療法です。

近代医学は悪いところのみを早急に改善する療法で、治療箇所において的確に早く改善することを目的とした薬が使われています。しかし、近代医学の由来はメディカルハーブが原点であることを忘れてはいけないのです。

メディカルハーブの使い方

メディカルハーブとは健康維持や増進の分野で日常生活において、ハーブの成分を使用する薬用植物を指すこともあります。それではハーブについて見ていきましょう。

ハーブティー

ハーブティーの出し方は、浸出液と煎剤の二つの出し方があります。浸出液の出し方はハーブティーのドライハーブをお湯に浸して、ハーブの有効成分を出す方法です。

煎剤というのは長めに熱湯で煮だして、有効成分を取り出したものです。ハーブは長期間保存ができませんが、煎剤の煮出したものは長期保存が比較的できます。こちらは、化粧品の原料になったり家庭で使用することができます。

シロップ剤、コーディアル

シロップは水にハーブや砂糖、ハチミツを加えたものでハーブコーディアルともいいます。ヨーロッパでは古くから家庭で作られ、新鮮なハーブを砂糖やハチミツを加えて煮込み作られていました。

ハーブの成分が溶け込んだハーブコーディアルは、香の良い甘くまろやかな味で子供から大人まで親しまています。カクテルを作ったり、ドレッシングに混ぜてサラダを美味しくしたりしてとても楽しんでいました。

散財

散財は昔から乳鉢と乳棒を使って、乾燥させたドライハーブを粉末状にして「粉薬」として使われてきました。

チンキ剤

チキン剤はアルコールと水でハーブの有効成分を取り出したものです。ティンクチャーともいわれ、お茶や入浴剤化粧水やスキンケアなどにも利用できます。

ハーブティーは水溶性のハーブの成分、オイルにつけたドライハーブは、脂溶性成分しか摂ることができません。しかし、チンキだと水溶性成分と脂溶性成分を同時に取りだせるのです。

チンキの作り方

ウォッカ100ml~150mlとドライハーブ20gでできます。作り方はとても簡単で熱湯消毒したつけ込み用のガラス瓶に、自分の好きなドライハーブを入れてウォッカをハーブが完全に浸るまで入れ蓋をします。

1日1回容器を振って中身を混ぜ2週間漬け込みます。

2週間たったらフィルターや茶こしでハーブを濾して、保存容器に入れて冷暗所や冷蔵庫に入れて保管します。

エッセンス、精油

エッセンスというのはハーブをアルコールにつけて有効成分を抽出したもので、エッセンシャル精油とは天然素材から抽出した揮発性の芳香物質です。

植物の花や葉・果皮・樹皮・根・種子・樹脂などから摂りだした120種類もある揮発性芳香物質です。

軟膏、パップ剤

軟膏はパウダー・ワセリン・ラード・オリーブオイルなどの油性物質とハーブを混ぜ合わせた塗り薬です。ハップ剤は生ハーブやドライハーブを、患部に温湿布剤として貼り付けたものです。

料理、スパイス

料理にスパイスを活用してきたのは、紀元前四千年のころからです。ハーブを食べ物に風味を加えたり料理に味を加えたり、健康を期待して独特の香りと味わいを与えてきました。

お勧めしたいメディカルハーブ

ダイエットにいいハーブティー

ハーブティーには急激に痩せるダイエット効果はありませんが、継続的に飲み続けることでやんわりと体に作用して、脂肪を溜めにくい体質に変えダイエット効果を発揮します。

ダイエットは自分がどのような体になりたいのか、自分が求めるダイエット効果を得られるためのハーブも違いがあるので、自分に合ったハーブティーを見つけることが大切です。

カモミール

カモミールは爽やかな香りのするとても飲みやすいハーブティーで、ハーブティーを飲んだことのない方でも美味しく飲めます。カモミールの効果はお腹の調子を整え、便秘解消や貧血・生理不順など女性に必要な効果のあるハーブティーです。

ローズヒップティー

ローズヒップティーはビタミンCの爆弾といわれるほど、ビタミンCが多く新陳代謝を活発にして便秘解消をしてくれます。また、ビタミンPが入っているので、本来熱に弱いビタミンCが壊れることなく体に吸収されます。

ローズヒップティーの種子には、ポリフェノールの一種のビタミン類やミネラルを多く含むティリロサイドが含まれ、これはミトコンドリア(細胞器官)で脂肪燃焼をする働きがありダイエットに最も効果的です。また、お肌も美しくしてくれます。

花粉症にお勧めのハーブ

花粉症は免疫疾患で本来私たちの身体を守ってくれる免疫反応です。花粉など身体に侵入してくる異物に対してNK細胞が過剰に反応して花粉症の症状を起こします。

エルダーフラワー

エルダーフラワーはヨーロッパなど、万能薬として知られています。花粉症などの鼻水・鼻づまり・目の充血などのカタル症状を緩和して、利尿作用と発汗作用に優れているハーブです。

ネトル

ネトルには抗ヒスタミン成分が含まれアレルギー疾患の体質改善や花粉症などにも効果があり、老廃物の排出を促す効果や血行促進効果などがあります。

ダンディライオン

腸内環境を整える効果、肝臓や胆のうの強化解毒作用の働きのあるハーブです。老廃物の排出や体質改善でデトックス効果や、花粉症にも効果があるといわれています。

症状別お勧めのハーブ

症状ハーブ
食欲不振フェンネル・ダンデリオン(西洋タンポポ)・ヤロウ
疲労ハイビスカス・タイム・ローズヒップ・ボリジ・タイム
不眠症カモミール・バジル・ラベンダー・ペパーミント
むくみハイビスカス・フェンネル・チコリ・ダンデリオン
飲みすぎ・二日酔いカモミール・ローズヒップ・ダンデリオン・ハイビスカス
貧血気味カモミール・ダンデリオン・チャイブ・ネトル・ホーソン
胃の不調カモミール・フェンネル・ハイビスカス・バジル・セイジ
花粉症カモミール・ローズマリー・パセリ・ガーリック・ネトル
初期の風邪カモミール・ハイビスカス・ユーカリ・セージ・ボジリ
便秘気味カモミール・ダンデリオン・ハイビスカス・フェンネル

メディカルハーブをお仕事に

現代メディカルハーブセラピストとして、資格を取得した後いろいろな方面で活躍している人たちが大勢います。ハーブショップや医療・福祉施設、ストレス緩和して豊かな生活を提案する職業ハーブ教室の講師などにも活躍できます。

また健康な体をケアすることや、生活習慣病の予防などのメディカルハーブセラピストとして、知識を生かした職業を選択できます。

メディカルハーブ協会

特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会(JAMHA)は、1999年にメディカル広報センターが発足し2006年に名称変更して誕生しました。主旨はメディカルハーブの正しい情報と提供を目的としています。

メディカルハーブセラピストとは

メディカルハーブセラピストとは一般財団法人日本能力開発推進協会(JADP)がおこなっているハーブの薬用効果を活用して、ストレス社会で苦しむ幅広い分野において活躍が期待できる資格を取得した人です。

ハーブの病気や副作用ハーブ療法やハーブの種類選び方や保存、ハーブティーからの取り入れ方ハーブ栽培に関する知識を備えている資格です。こちらの受講は通信販売でできます。一括費用は54,000円で、試験は在宅試験で取得できます。

メディカルハーブコーディネーターとは

日本メディカルハーブ協会(JAMHA)がおこなっている、ハーブティーの香りやハーブの働き取得して毎日の暮らしの中で役立たせます。こちらの検定はどなたでも受験でき、ハーブを楽しむ基礎知識を身につけます。

15種類のハーブの活用の基礎知識を身につけることができ美容や健康に役立たせることができます。こちらは民間資格で自分や家族友人とメディカルハーブを楽しむための知識として、自分の美容と健康に役立たせることができます。

メディカルハーブ検定

メディカルハーブ検定とは15種類のハーブを題材にした、NPO法人日本メディカルハーブ協会が主催する検定試験です。美容と健康維持・増進に役立つ香りの植物ハーブの基礎知識が身につけられます。

メディカルハーブ検定に合格して日本メディカルハーブ協会に入会し、所定のプログラムを終了したものにメディカルハーブコーディネーター資格を与えられます。その後、セラピストになるにはハーバルセラピストのテストを受け、なおかつ認定料30,866円を支払ったものに与えられます。

メディカルハーブが学べる本

メディカルハーブを学ぶにはスクールや講習会もありますが、専門書もあります。

などがあります。

また、一般財団法人日本能力開発推進協会(JADP)の通信教育を受けると、テキストでは15種類から 30種類のハーブの基礎を学ぶこともできます。スクールに通って試験を受ける人は必要ないでしょう。

まとめ

メディカルハーブの取り入れ方はまだ日本ではあまり利用されていませんが、ヨーロッパやアメリカにおいては食の安全からメディカルハーブを多く利用されています。

メディカルハーブの知識はこれからますます必要になってくるでしょう。ハーブの知識を学んで日常のケアに取り入れてみてはいかがでしょうか?