地中海式ダイエットとは?
地中海沿岸で習慣化されている食事法をベースに考えられたもので、特徴についてはオリーブオイルを多く取り食材によって食べていい頻度が決まっているというものです。
ダイエットと聞くと、減量やウェイトロスをイメージする人が多いかと思いますが、英語の本来の意味としては食事法や食生活のことです。
日本ではあまり聞きなれないでしょうが、イタリアン料理チェーンのサイゼリアのホームページでも紹介されています。
日本ではまだまだ知名度の低い地中海型食事法「地中海ダイエット」ですが、世界では南イタリア料理といえば、愉しみながら痩せられるダイエット食、食事療法食としての認識がもはや一般的です。
(*)ここでいう「ダイエット」とは、痩身のことではなく、本来の言葉の意味である
「健康的な体型になるための食事療法または食事そのもの」を指す言葉として使っています。第二次世界大戦終了後、WHO(世界保健機構)などが主体となり、健康食の研究を続けた結果、栄養学的に最良の食事は地中海地域の伝統的な食事と共通する構成となることが判明しました。そこで欧米諸国では食生活改善の一部として、地中海料理を食事スタイルとして体系化して表した「地中海ピラミッド」図を作成し、最も理想的な食事スタイルとして紹介・啓蒙を続けています。
というものです。 簡単にまとめると、
- 果物、野菜、全粒粉の穀物、ナッツなどの種子類、豆類といった植物性を中心に食べる
- バターではなく、オリーブオイルやキャノーラ油のようなヘルシーな脂肪に置き換える
- 塩などの替わりにハーブやスパイスで風味付けする
- 赤身の肉は月に数回程度に制限する
- 魚や家禽(かきん)を週に2回は食べる
- 食事は家族や友人と楽しんでとる
- 適度に赤ワインを飲む(飲まなくてもよい)
- たくさん運動をする
というもので、基本的には一般的に言われているような動物性の物を減らして、植物性のものを増やすというものですね。
地中海式ピラミッドとは?
上記のピラミッドが、日常的に気をつけることや食べるべき頻度のガイドラインとなっています。運動がベースにあり、水分をしっかりと摂ることが最も意識すべき底辺に来ています。
上に行くほど食べるべき頻度が減っていきます。
- 運動
- 水分
- 野菜、果物や穀物
- ナッツやオリーブ、にんにくなどの種子類
- 牛乳やチーズなどの乳製品
- 鶏肉や卵、魚やエビ
- 豚肉、牛肉
- スイーツなどの甘いもの
長年、臨床医として糖尿病などの代謝性疾患を専門とし、日本にいち早く「地中海式ダイエット」の啓蒙活動を進めてきた横山淳一ドクターは、自身の患者様へのアドバイスにサイゼリヤのメニューを活用しているそうです。
糖尿病など食生活のコントロールが必要方は、血糖値を急激に上げない食事の仕方が重要。そんな方にはサイゼリヤのメニューを例に、野菜又は豆料理から食べはじめ、次に低GIであるパスタ料理を食べる食べ方を伝授し、油の摂取に改善が必要な方には、これまたサイゼリヤメニューを例にエクストラ・バージン・オリーブオイルの使い方を伝授。「もし、サイゼリヤがなかったら、地中海式食事啓蒙にひどく苦労したと思う。私がサイゼリヤのあのメニューが・・というと多くの患者さんがわかってくれて、生活習慣の改善指導がとてもしやすい。広範囲にお店があるから患者さんに「外食するならサイゼリヤ」と薦めているんです。」
ドクターにサイゼリヤ料理=地中海式食事と認めていただき、嬉しい限りです。野菜料理を一層充実させていき、これからももっともっとお客様の日常的な健康づくりに地中海型食事で貢献できるよう精進していきます!!!
地中海式ダイエットのまとめ
野菜や果物を多く取り、動物性の物を減らすというのはヘルシーな一面もあると思いますが、食材だけでは語れない部分もあると思います。
そのため、加工食品や栄養素などについて一切指摘していない人が勧めていると怖いなと思いました。
オリーブオイルを薦めていても、オーガニックのオリーブオイルと加工されて抽出も薬剤でされているものだと全く別物です。
それは他の食材も同じで、お肉といっても品質はピンキリです。
添加物の入った、加工された食品とトレーサビリティがしっかりと取れる育てられ方や餌も安全性の高いものかどうかで全く違ってきます。
体量生産品のツナや、コンビニで売られているサラダチキンもタンパク質と脂質だけで考えれば高タンパク低カロリーですよね。
しかし、使われている添加物の影響で体内のミネラルが無駄に大量に消費されることがあるのです。そう考えると、無投薬、フリーレンジの鶏肉を使って手作りで鶏ハムを作った方が安全ですしヘルシーです。
そのため、地中海式ダイエットが悪いわけではなく日常的に体にリスクがあるものを避けるということも大切なのです。