オーガニックフード

最近よく聞くオーガニックって何?

 

最近はよく、オーガニックという言葉も、
見聞きする機会も増えたのではないでしょうか?

モデルさんや有名女優さんが、オーガニックコスメを使っていたり、
オーガニックのスムージーやコルドプレスジュースを飲んでいたりと。

この5年ほどで一気に認知度を上げてきたオーガニック。

 

しかし、オーガニックとは何か?

 

端的に説明できる人は少ないです。

 

今日は、オーガニックとは何か?

何がよくてこんなに流行っているのかを記事しました。

 

オーガニックとは?

Q そもそもオーガニックとは?

 

A 有機JAS規格を満たす農産物などをオーガニック、有機といいます。

 

Q 有機JASのJAS(Japanese Agricultural Standards )とは?

 

A 正式名称を「農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律」と言います。

 

農林物資、おもに野菜や果物の農作物の規格のことです。

 

それでは、野菜や果物以外のもののオーガニックとは一体なんなのでしょうか?

オーガニックコスメやオーガニックタオル、オーガニックホテル、ビオホテルなんていうもの
も最近はありますね。

これらについても、後で説明していきますね。

 

日本の農作物の種類

今、日本で表示が規制されている農作物を大きく分けると3つに分けられます。

  • 慣行農作物
  • 特別栽培農作物(慣行の5割削減)
  • 有機農作物(オーガニック)

それぞれについて、説明していきますね。

 

慣行農作物

国の基準によって決められた作り方で作られた農作物のことです。

一番身近で一般的な、スーパーなどで売られている野菜や果物です。

農薬、化学肥料を定められた基準内で使用可。

農薬の使用目的

・殺虫剤、除草剤、消毒剤 主にこれら

化学肥料の使用目的

植物が育つのに欠かせない窒素、リン酸、カリウムを、肥料の三要素と言い、

特に植物が多量に必要とし、肥料として与えるべきものです。

これら3つの成分を化学的に合成した無機肥料を化学肥料といいます。

 

 

特別栽培農作物

慣行農作物の基準の半分以下の量の農薬、化学肥料(窒素が)で作られた農作物のことです。

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減農薬と呼ばれるものや、有機農法や自然農法で農業を始めたばかりで、
有機の認証を取るのにかかる3年の間の表記方法です。

つまり、半分以下なので農薬や化学肥料を一切使っていなくても、

有機の認証を受けていなくても、特別栽培の認証は受けられます。

 

 

お米などで見かけることが多いのではないでしょうか?

 

 

有機農作物 オーガニック

このマークに見覚えがあるでしょうか?

このマークこそ、日本のオーガニック認証を受けた商品にのみ貼ることが許されている
オーガニックマークなのです。

有機JASマークは、太陽と雲と植物をイメージしたマークです。

農薬や化学肥料などの化学物質に頼らないで、自然界の力で生産された食品を表しており、
農産物、加工食品、飼料及び畜産物に認証、付けられています。

 

有機JAS認証とは?

有機食品のJAS規格に適合した生産が行われていることを登録認定機関が検査し、その結果、認定された事業者のみが有機JASマークを貼ることができます。

この「有機JASマーク」がない農産物と農産物加工食品に、「有機」、「オーガニック」などの名称の表示や、これと紛らわしい表示を付すことは法律で禁止されています。

 

つまり、本来であれば店頭や広告でも、無農薬減農薬という言葉を使うことは
法律で禁止されているのです。

 

有機、オーガニック = 無農薬ではない?

そもそも有機JAS認証ができたきっかけとして、消費者にわかりにくいものを
わかりやすくするため。という意図がありました。

そのため、無農薬という表記だけあっても、化学肥料は使っているのかがわかりませんよね。

また、減農薬とは、何をどの程度、何と比べて減らしているのか?

などなど、消費者にはわかりにくく不親切な表示方法であったため、
国が基準を設け、認証制度として規制することとなりました。

  • 有機農法でも使っていい農薬が指定されている。
  • 無農薬という表記でも、化学肥料は使っている可能性はあるし、
    本当に無農薬なのか、ルールも規制もない。

もちろん、有機認証を取っていても取っていなくても、
一切、農薬も化学肥料も使っていない農家さんもいます。

しかし、なんの規制もない状態では、
それが本当かどうかをチェックする方法も手段もないのです。

 

そういう意味では、慣行農法にはJA・農協が指導する農薬、化学肥料の使用量の規制が
あります。

しかし、産直のお店や道の駅などでは、
そういった規制も指導もないため、JA・農協の指導するよりもはるかに多い量の
農薬や化学肥料を使っている農家があるという話もあります。

もしそれが本当だとすれば、残留農薬の量なども
一般的な野菜よりもはるかに多い量が出る可能性が高いでしょう。

 

日本の有機・オーガニック商品

今、日本の食品で有機、オーガニックとつけることができるのは大きく分けて4つです。

  • 有機農産物
  • 有機加工食品
  • 有機飼料
  • 有機畜産物

有機(オーガニック)農産物

主に、野菜や果物。収穫されてから加工されない農作物全般です。

  • 有機農産物の生産の原則

農業の自然循環機能の維持増進を図るため、化学的に合成された肥料及び農薬の使用を避けることを基本として、土壌の性質に由来する農地の生産力を発揮させるとともに、農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した栽培管理方法を採用したほ場において生産されること。

 

有機農産物の生産方法の基準(ポイント)

・堆肥等による土作りを行い、播種・植付け前2年以上及び栽培中に(多年生作物の場合は収穫前3年以上)、原則として化学的肥料及び農薬は使用しないこと

遺伝子組換え種苗は使用しないこと

 

有機(オーガニック)加工食品

農作物を収穫後に、なんらかの加工を加えたものの育てる過程と、収穫後の加工の過程。

  • 有機加工食品の生産の原則

原材料である有機農産物及び有機畜産物の有する特性を製造又は加工の過程において保持することを旨とし、

物理的又は生物の機能を利用した加工方法を用い、化学的に合成された食品添加物及び薬剤の使用を避けること

を基本として生産することとされている。

 

有機加工食品の生産方法の基準(ポイント)

・化学的に合成された食品添加物薬剤の使用は極力避けること

・原材料は、水と食塩を除いて、95%以上が有機農産物、有機畜産物又は有機加工食品であること

・薬剤により汚染されないよう管理された工場で製造を行うこと

遺伝子組換え技術を使用しないこと

 

 

有機(オーガニック)畜産物

オーガニックの畜産物が一番、聞きなれないかもしれませんね。
オーガニックのお肉や卵、牛乳などがこれに当てはまります。

お肉は動物なので、ここではその動物が食べる餌に農薬や化学肥料、遺伝子組み換えが
使われているか?

どんな環境で育てられているのか?

がポイントとなります。

 

  • 有機畜産物の生産の原則

環境への負荷をできる限り低減して生産された飼料を給与すること及び
動物用医薬品の使用を避けることを基本として、動物の生理学的要求及び行動学的要求
配慮して飼養した家畜又は家きんから生産することとされている。

 

有機畜産物の生産方法の基準(ポイント)

・飼料は主に有機飼料を与えること

・野外への放牧などストレスを与えずに飼育すること

・抗生物質等を病気の予防目的で使用しないこと

・遺伝子組換え技術を使用しないこと

 

(注) 有機飼料についても、購入飼料に係る有機性を担保する観点から、別途日本農林規格が定められている。

 

 

有機・オーガニックのメリット、デメリット

有機(オーガニック)のメリット

  • 日本の有機・オーガニック認証基準を満たしている証明
  • 人への影響と環境への影響
  • 残留農薬の心配がない
  • 環境負荷が低い(生態系への影響、土中の微生物)
  • 市場価格に左右されない
  • 遺伝子組み換えの食品ではない

 

日本の有機・オーガニック認証基準を満たしている証明

第三者機関のチェックの元、農薬や化学肥料の規制を満たしているため、
慣行農法よりも安全性が高い基準で作られたのかがわかります。

 

残留農薬の心配がない

使用可能な農薬、状況が指定、制限されているため、
一般的な慣行農法の野菜に比べて残留農薬の心配は少ないです。

しかし、無農薬というわけではないということもポイントです。

環境負荷が低い

慣行農法で使用可能な農薬にも、まだまだ環境・生態系への影響が懸念されるものが
多くあります。

それに比べて、有機農法で使用が許可されている農薬は環境への負荷が低く、
安全性が高いと言えます。

市場価格に左右されない

ほとんどの有機野菜はJA管轄ではないので、一般的な野菜の市場価格の影響を受けません。

農家さんが販売数、販売価格を調整しているため、市場価格が高騰している時などには、
有機野菜を農家さんから直接購入する方が安いことも多々あります。

遺伝子組み換えの食品ではない

有機認証では、遺伝子組み換え技術の使用を不可としています。

まだまだ安全性が不透明な遺伝子組み換えの原料を使わないことで、未知のリスクに対して
の安全性は高いと言えます。

 

有機(オーガニック)のデメリット

  • オーガニック商品の価格、品ぞろえ
  • 食品そのものの体への影響
  • 畜産堆肥
  • 遺伝子組み換え由来の堆肥

オーガニック商品の価格、品揃え

生産者側:生産性が悪くなり、大規模の慣行農作物とは価格面で勝負するのは難しい。

認証を受けるために手間と費用が掛かる。

*日本の格付け実績別表参照

消費者側:価格が高く、選択肢が減る。冬にキュウリやトマトは食べられない。

 

食品そのものの体への影響

動物性蛋白質、白砂糖、コーヒー、マーガリンなど

食品そのもののデメリットがなくなるわけではない。

 

有機肥料の畜産堆肥(抗生物質、畜産薬品)

有機肥料

  • 植物性肥料 草木など
  • 動物性肥料 動物などの糞尿を発酵させた堆肥

この、動物性肥料の元となる動物には規制がありません。

そのため、元となる動物が不健康であれば、その糞尿を使った堆肥、肥料はどうなのか?

というリスクが懸念されます。

 

遺伝子組み換え由来の堆肥

種や苗に関しては遺伝子組み換えを制限しているのにもかかわらず、堆肥には一時的に許可しています。

遺伝子組み換えで作られた農産物を有機肥料として使えるため、
その肥料から作られた農産物にどのような影響がでるかまではまだわかっていません。

 

有機・オーガニック = 健康ではない?

これまで書いてきたように有機の認証はあくまでプロセスに対する認証です。

栄養価や加工度合いに対するものではないということがおわかり頂けたでしょうか?

つまり、抜け道というか弱点は、有機の認証を取りながらでも悪いものは作れるということ。

 

逆に、オーガニック、有機の認証を取っていなくても、
認証の基準よりもはるかに厳しい条件で農作物を作っている農家さんもたくさんいる
ということでもあります。

 

 

農薬の安全性 食物連鎖と生物濃縮

■ なぜホッキョクグマの体内から有害化学物質が?

下記のイラストを見てください。

『奪われし未来』p53の図を表にして転記

 

今や北極でも農薬が検出されるようになっています。

農作物を作るときに撒かれた農薬が、あらゆる環境や生物を介して
全世界へと影響を及ぼしているのです。

そのため、食品そのものに残る残留農薬の量だけが
安全栓の基準ではないでしょう。

 

植物プランクトン250倍

動物プランクトン500倍

アミ類4万5000倍

キュウリウオ83万5000倍

マス280万倍

セグロカモメ2500万倍

食物連鎖の頂上にいる人間では

3,000万倍を超えることは必至

 

ゼロリスクはありえない。

国の基準は安全だという保障ではなく、危険とは言い切れないというレベル。

農薬食品添加物も同様。

 

特に懸念すべきは、体が未成熟な子供や、妊婦への影響です。

これらはまったくと言っていいほど検討されていません。

アレルギーや慢性疾患、西洋医学が直せない病気が増えてきている今だからこそ、
リスクをいかに減らしていくかがポイントになっていきます。

 

買い物をするときに注意するポイントや気をつけたいこと。

 

無農薬、減農薬

実は自然食品の店でもこういった表示をしているところは少なくない。
本来こういった表示は誤解を招くため、控えるべき。

・化学肥料は使用しているのか?

・どの程度の割合農薬を減らしているのか?

など店員に聞いて見てください。

こういうコミュニケーションをとることでお互いの意識が高まりますね。

 

自然農法

いくつかの流派はあるが、基本的には「耕さない」「無肥料」「無農薬」など
できるだけ手を加えない農法。

今選べる中でもっとも安全な野菜、リスクの少ない野菜と言えるかもしれない。

農家の方と直接取引をすることもできるので、まさに顔が見える関係になれる。

 

有機納豆とタレ

◆有機納豆にたれ及びからしを添付して販売したい場合、納豆本体のほか
 たれ及びからしを含めて有機加工食品として考えればよいですか。

 

(答)

有機納豆にたれとからしを添付して販売する(有機納豆本体と混合されてない)場合、
これらたれ及びからしは有機納豆に添付された別の加工食品とみなします。

従って、納豆本体が有機加工食品であれば、「有機納豆」と表示することが可能です。

名称表示例:有機納豆(からし、たれ付き)注1

有機納豆(有機たれ付き)注2

注1 「からし」と「たれ」は有機食品でない場合

注2 「有機たれ」にも認定事業者が有機JASマークを付することが必要

*農林水産省HPより

 

 

成分表示を確認することで防げる。

納豆は有機であるが、タレは有機である必要がない。

タレも無添加のところが多いが、添加物を使っているところもありますので、
気をつけて見て見てくださいね

 

食品以外のオーガニック、有機

さて、これまでは日本の農産物、加工食品、畜産物の有機、オーガニック認証について
書いてきましたが、冒頭にも書いた食品以外の有機、オーガニックの認証とは
なんでしょうか?

残念ながら、今の日本には食品以外でオーガニックに関する規制を行なっている分野は
ありません。

しかし、オーガニックコスメやオーガニックコットンなど、
食品以外のオーガニック製品を目にしたこともあるかと思います。

 

それは、国以外の民間の認証団体や海外の認証制度を取っている商品です。

 

世界には各国、各団体がそれぞれの基準でオーガニックの認証制度をもっています。

そのため、オーガニック認証制度がいくつも存在し、オーガニックのマークも様々なものがあります。

オーガニックコスメ

日本でも、2007年になりついにオーガニックコスメの認証団体ができました。

今でも、オーガニックコスメとは名乗っていても、
オーガニックの成分が入っているのかどうかもよくわかりませんでした。

ほとんどが市販の成分なのにも関わらず、ごくわずかにオーガニックの成分を含ませている
だけで、オーガニックコスメなどと銘打って販売している商品も少なくありません。

それでも日本は特に規制やチェックもありません。

 

そのために、消費者もどの認証を受けているのか?

どういう成分を使っているのかをチェックしなければイメージに騙されることもあります。

 

オーガニックコットン、精油など

これまで書いてきたように、オーガニックの認証は主に
農作物の農薬や化学肥料に関する規制です。

そのため、オーガニックと名付けることができるのは、
植物を主成分としたものに限られます。

 

オーガニックコットン、タオルは、木綿の育てられ方で、
農薬や化学肥料が使われているかどうか?

 

オーガニック精油は、原料となる植物に農薬や化学肥料が使われているかどうかです。

 

そのため、植物ではないものなどにオーガニックと名付けることはできないのです。

オーガニックカー、オーガニックストーン、オーガニックプラスチックなどです。

イメージできたでしょうか?

海外のオーガニック、有機認証は?

今回の記事では、日本の有機、オーガニック認証について書きました。

しかし、日本では食品以外のものに関しては、
オーガニックという表示に関してはなんの規制もありません。

そのため、コスメや雑貨などはほとんどが海外の認証を受けています。

 

オーガニック商品が多く、オーガニックに対する関心が高いのは、
アメリカやヨーロッパです。

そのため、ヨーロッパには認証団体が数多くあります。

特にオーガニックが進んでいるのがドイツです。

 

オーガニックコスメなど、海外のオーガニックの認証団体は数が多いので、
また改めて別記事でまとめますね。

 

欧米の消費者は、オーガニックを選ぶ理由としては、
環境にいいというものが挙げられます。

 

しかし、日本では環境にいいというイメージがあまりなく、
健康や美容にいいというイメージがビジネスによって先行、先導されている印象です。

 

個人単位ではなく、地球規模で環境を考える。

そういう動機でオーガニックを選ぶ人が増えてくると、
さらにオーガニックの製品が増え、もっと身近なものになるでしょうね。