PMS

女性ホルモンとホルモンバランス

ホルモンは精神的、肉体的そして感情的な面で私たちの健康状態に大きな影響を与えます。

また、食欲や体重、気分などをコントロールするうえでも
重要な役割を果たしています。

 

体内の内分泌腺からは様々な生理機能に必要なホルモンが適量分泌されます。

急速に変化する生活環境や食の影響により、私たちのホルモンバランスに
崩れが生じる事は、現代ますます多くなってきました。

この記事では、成人女性にとって重要なホルモンの役割と、そのバランスについて
ご説明したいと思います。

月経周期や妊娠に関係の深いホルモンの種類と働き

エストロゲンとは

女性ホルモンの1つで体内での役割から成長ホルモンとも呼ばれます。

エストロゲンは子宮内膜を成熟させ、排卵前には卵子を成熟させます。

分泌量は排卵前にピークを迎えます。

エストロゲンはそのほとんどが卵巣で分泌されますが、副腎と皮下脂肪組織でも少量作られます。

プロゲステロンとは

もう1つの女性ホルモン、プロゲステロンは黄体ホルモンの代表的な物質で
排卵後に黄体により分泌されます。

プロゲステロンの主な役割は子宮内膜を厚くし受精卵を着床しやすくする事、
また妊娠中は子宮内膜を維持します。

妊娠がなければプロゲステロンの分泌が低下し、子宮内膜が脱落し月経周期が開始されます。

 

テストステロンとは

テストステロンは男性ホルモンながら、女性においても卵巣と副腎で分泌されるものです。

分泌量は血中テストステロン値で比べると男性のわずか5〜10%です。

テストステロン値は排卵の時期には急激に上昇し、月経の直前にもわずかに上昇します。

このホルモンは筋肉と骨の強さを維持し、性衝動を高める働きがあり
妊娠率を向上させるという報告があります。

卵胞刺激ホルモン(FSH)とは

脳の下垂体前葉にて合成、分泌され卵巣内で未成熟の卵胞(卵子を含んだ球状の細胞の集合)の成長を刺激し成熟させる働きがあります。

 

月経で理解する女性のホルモンバランス

女性ホルモンは妊娠をサポートするため、毎月女性の体のコンディションを整え
受精がない場合に月経を起こします。

女性ホルモン、つまりエストロゲンとプロゲステロンのバランスの乱れは、正常な月経周期がどのように働くかを知ることによって良く理解できるでしょう。

月経周期と女性ホルモン

月経周期は、卵胞期、排卵期および黄体期の3つの段階で生じ、周期の前半は卵胞期、
周期の後半は黄体期と考えられています。

排卵期には排卵が12〜16日目の間にあります。
脳下垂体と卵巣の間のホルモンバランスの結果月経周期が決まります。

 

月経の開始日から次の月経の前日までの日数こと月経周期といいます。
その典型的なサイクルは約25〜38日(平均28日)と言われています。

周期が時々短くなったり長くなったりするのは、特に異常な事ではありません。

 

月経周期の1日目は、エストロゲンおよびプロゲステロンの血中濃度が低下しています。

低濃度のエストロゲンとプロゲステロンは、卵胞刺激ホルモン(FSH)を分泌するために
下垂体にシグナルを送りFSHは卵胞を成熟させる過程を開始します。

 

卵胞は妊娠に備え子宮のコンディションを整えるため、多くのエストロゲンを分泌します。

排卵時にエストロゲンのレベルが上昇すると、下垂体からの黄体形成ホルモン(LH)分泌が
急激に高まり卵胞から卵子が放出されます。

 

黄体はプロゲステロンとエストロゲンを分泌し妊娠のために子宮の準備を続けます。

卵が受精しない場合、エストロゲンおよびプロゲステロンのレベルは低下し28日目頃に
月経が始まります。

これらの工程で女性ホルモンの働きが低下しホルモンバランスが崩れると生理周期に
影響が出るのです。

尚、女性ホルモンの急激な変動は、月経前症候群(PMS)の発症にも関与します。

 

閉経周辺期とホルモンバランス

閉経周辺期の間排卵が少なくなる結果としてホルモンの分泌量が変動するため、
月経周期の後半にはプロゲステロン分泌が減少します。

月経の期間が不安定になったり月経が飛んだり、重い出血、血の塊の排出などが
起こりやすくなります。

このような症状は、エストロゲン対プロゲステロンの比率の変化に起因し、
ホルモンバランスの乱れにより生じます。

 

閉経期(更年期)とホルモンバランス

閉経期よりエストロゲンは卵巣では産生されず副腎と皮下脂肪組織にて少量分泌されます。

この時期のホルモンバランスの変化による更年期障害はエストロゲンの分泌が少なくなることによって起こると信じておられる方が多いのですが、実際はプロゲステロンの分泌が無くなってもエストロゲンは体内で少量作られます。

そのことから、エストロゲン優勢の状態となり、分泌量のバランスが崩れた結果生じます。

 

まとめ

・エストロゲン、プロゲステロン、テストステロン 、卵胞刺激ホルモンなどの
ホルモンの働きが月経周期や妊娠と深く関係しています。

・女性ホルモンのバランスにより体の仕組みを保つという事は、エストロゲンと
プロゲステロン2つのホルモンが、バランスよく分泌されている状態を指します。

・女性ホルモンの働きが低下しホルモンバランスが崩れると生理周期、月経前症候群(PMS)、閉経周辺期や更年期の症状に影響します。

 

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最後に

女性のホルモンバランスは非常にデリケートなものであり食生活の乱れ、疲労、睡眠不足及び自律神経の働きの異常などがバランスの乱れを招くと言われています。

ですが、幸い栄養バランスの良い食事や健康的な生活習慣を意識して取り入れる事で、乱れがちなホルモンバランスの改善に繋げることができます。

次回の記事では、ホルモンバランスを自然に整える食生活、生活習慣についてご紹介します。

 

 

 

参考URL

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